10月(2016年) の出来事 ライプツィヒ、ドレスデン公演


10月上旬の秋休みがあったのですが、あっという間に終わってしまい再び仕事が始まりました。

休み明け初日、本指揮者前の指導者としてMDRに来たイギリス人の指揮者(初対面) から「あ、君がマイだね〜!」と話しかけられて、あまりにもびっくりして「え、なんで私の名前を知ってるんですか?!」とか「7月から・・・、じゃなかった!8月からここでで働いています。」とかもうタジタジ。しまいには「私は韓国人です。あ!違った!日本人です!」
人生初、まさかの自分の国籍を間違るボケボケ状態。完全に秋休みボケで頭が働いていない状態でした。何故間違えたのか全く意味不明ですが、毎日韓国人の同僚たちと「アンニョン!」と挨拶しているからでしょうか。自分でもあまりのアホさ加減にびっくりしましたが、テンパるとはこうゆう事なのでしょう。すぐ後ろで私のテンパり具合を目撃した同僚は声高らかに爆笑していました・・・。
そしてこの1週間前辺りはお天気が悪く最低気温が5度にも満たない日もあり、急に寒くなりました。職場でも風邪が流行。私も流行りに遅れをとることなくしっかり鼻風邪をひきました。なんだかいやに肩こりが激しいと思っていたら、風邪からくる節々の痛みだったらしく、仕事が再開して3日目あたりから練習中には完全に鼻が詰まり、休憩中に近くの薬局に鼻スプレーを買いに走り、練習中はティッシュ片手にピアニッシモじゃない所を見計らっては鼻をかみの連続でしたが、夜な夜な湯たんぽをぬいぐるみのように抱きかかえながら過ごしていました。
そして数日後の演奏会のソリストを選ぶためのMDR内でのオーディションがあり(微熱と鼻づまりの中でキャンセルするつもりでいたのですが、風邪でもいいからとりあえず歌って。と指揮者から言われ、鼻を赤くしながら歌いました。)、こんな状態でしたが幸いにもソロを歌わせて頂ける事になりました。
この本番、ライプツィヒのPeterskirche (ペテロ教会)のNachtgesangというプロジェクトの演奏会で、なんと開始は夜10時。今回は
Sofia Gubaidulinaという女性作曲家の作品を中心に全て近現代曲でしたが、どの曲も非常に興味深い作品でした。


本番はもちろん緊張もし、細々としたハプニングはあったもののなんとかソロも無事に終えることができました。

そして今回特に印象的だった出来事がありました。この公演の本番直前、指揮者のお父様が2日前に他界されたと知らされました。今回の指揮はラトビア出身の Māris Sirmais氏。彼にとっては故郷ではない国での仕事ですぐには帰国できない状態の中での本番。今夜の音楽をお父様に捧げたいとおっしゃっていました。その言葉の通り、本番の彼の指揮は全身全霊、音楽でお父様を天へ見送っているような指揮でした。そしてこの状況の中でも毅然と振舞う彼の姿からプロフェショナルさを学びました。今回のプロジェクトでは色々な意味で心を打たれる瞬間が何度もあり魂を揺さぶられるような瞬間でした。


ライプツィヒのペテロ教会
後日の新聞に載った演奏会の講評

25行目には私の名前も書いてくださっています


そして10月下旬、3日間連続でドレスデンのゼンパー・オーパーで本番がありました。
本番2日前からドレスデン入りし、先日もNachtgesangの演奏会で演奏したSofia Gubaidulinaの別の作品と毎日戦って(?)いました。(とにかく現代曲なので、譜面上はへんてこりんな記号がウジャウジャ。。。あ、失礼しました。)  Gubaidulina氏ご本人もプローベ (練習) にいらっしゃっていました。御歳85歳!すごいバイタリティーです。
そして、オーケストラは世界的にも有名なシュターツカペレ・ドレスデンで、音も分厚く、何よりソリストも素晴らしい歌手陣でした。久しぶりにずっと聴いていたい、、、と思える声を毎日聴いてたように思います。どうやったらあんな円やかな声になるのだろう。。。羨ましい限りです。10月31日の夜にMDR Kulturでライブ放送されました。


ドレスデンもすっかり秋模様でした
ドレスデン、ゼンパー・オーパーの舞台上から
ドレスデンの街並み、パノラマで。(左がゼンパー・オーパー)


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