ハンブルクに戻って来ました

日本への一時帰国もあっという間に過ぎ、先週半ばにハンブルクに戻って来ました。
時差ボケやら不在中に溜まっていた色々な事に追われるながらも元気に過ごしております。

ハンブルクは、既に朝晩の気温はマイナス。隣の家の池は既に氷が張っています。
雪は降っていないものの、霜が景色全体を覆い、はく息は真っ白、頬をかすめる風もじんじんします。
まだ12月に入ってもいないのにこの寒さとは流石ドイツの北部の街・・・
果たして冷え性の私がこれから無事に越冬できるのか・・・不安になりますが・・・。

さて少しご報告が遅くなってしまいましたが、去る11月16日、日本にて4自治会のミニコンサートも無事に終わりました。
前日の悪天候とは打って変わって気持ちのよい小春日和となり、沢山のお客様が足を運んで下さいました。
今回、話も交えての演奏だったのですが、演奏よりも何よりも久しぶりのトークだったので、頭の中が絡まった毛糸玉の様になったりと ( ! ) 反省点も多々ありますが、お客様が温かく聞いて下さっていたので、私自身も楽しく演奏させて頂きました。
そして今回、一番嬉しかったのが、明るい会場だったこともあって、お客様の表情が見られた事です。日本の歌を演奏している時のお客様の表情は、外国語の曲の時とはガラっと変わるのがわかります。やはり歌詞の言葉が直接皆さんの感情にす〜っと入って行くのが見られました。
日本の歌は心がホッとします。お味噌汁やお汁粉と一緒ですね♪
そして、最前列で聴いてくださっていたおばあさん。にこ〜っとタンポポが咲いた様に笑って下さるお顔に、私の方が癒されて帰ってきました。

ハンブルクでは昨日から街の至るところでクリスマスマーケットも始まりました。
この寒い中で町中を歩く勇気は、きっとこれから湧いてくるでしょう。
ハンブルクの冬を楽しみたいと思います。


四自治会コンサートにて
霜で覆われた松ぼっくりや草木

上野の石橋メモリアルホールにて、YMCAオラトリオ・ソサエティ&青山学院オラトリオ・ソサエティ合唱団による第4回定期演奏会が無事に終わりました。
プログラムはJ.ラター作曲「レクイエム」とG.フォーレ作曲「レクイエム」でした。

私自身の歌に対しては思う事は沢山ありますが、これは個人の課題にするとして・・・

やはりどちらの作品もオーケストラバージョンで演奏すると格別に美しいです。
キリスト教の概念では「死」というのは、天国へ帰る凱旋であり、神の御元で安らかに憩うという情景、そして愛する人を天国に見送った残された者へ対しての神からの深い慰めが究極に美しいハーモニーと共に書かれている二つの作品でした。
ハープの優しい調べが奏でられている時は、朝倉先生の事が思い出され、私にとって特別な演奏会となりました。
私自身もこの作品に慰められた一時となりました。

また長年お世話になっている合唱団の皆様とご一緒させて頂ける機会は本当に貴重だと感じました。
皆本当に温かい方々で、演奏にもそれがにじみ出ています。

そして、最後になりましたが、お忙しい中足を運んで下さった方、どうもありがとうございました。

今日この日に感謝して、また明日から来週の本番に向けて始動したいと思います。

本番直前のリハーサル風景

終演後舞台袖で、指揮の渡辺善忠先生、バリトンの原田圭さんと

頂いたお花たち