4月の出来事《自然に癒されて》


スーパームーン 2015 in Hamburg
気がつけばハンブルクも秋の風が吹いています。
先日はスーパームーンをバルコニーから見上げ、読書ができるほどの明るい月の光を浴び、満月の中にウサギが餅つきをする姿を確認して嬉しくなりました。(撮ったカメラは普通のデジカメなので、残念ながら模様までは写りませんでしたが。)
ドイツではどんな模様で人々から見られているのだろう、、、と疑問に思ったので調べてみると、

薪をかつぐ男

・・・・・。

なんともドイツらしい。。。
私にはどう見ても、ウサギの餅つきにしか見えませんでした。

だいぶ時間が経ってしまってからのブログで、まるでボケ防止の回想日記の様になってしまっていますが、今回は4月の事を書いていこうと思います。

3月は予定していたハンブルクへの便を1週間伸ばし、約1ヶ月弱日本にいたので、4月はハンブルクに戻ってから授業を再開し欠席していた分を取り戻すべく慌ただしく過ごしていました。

そんな中、週末に息抜きにハンブルク郊外にあるワイルドパークにドイツ人、日本人の友人達と遊びに行ってきました。ワイルドパークはヨーロッパに生息する野生動物達を間近で見ることができ、種類によっては直接触れ合える動物園です。
動物園は私にとっては何時間でも居続けられる楽園そのもの。以前からずっと行ってみたい場所だったので、友人から誘ってもらった時は「行く!」と即答でした。

肌寒い日でしたが、4月という事もあって施設の入り口には綺麗な桜が出迎えてくれました。




園を入ってすぐ出迎えてくれたのは、人懐こいロバ。顔を撫でさせてくれてとても大人しい子でした。


そして少し歩くこと数秒、なにやらブヒブヒと近づいてきたのは、、、
黒い豚たち。この豚はHängebauchschweine(垂れたお腹の豚)という名前らしく、確かにお腹が地面につきそうで、体のお肉を揺らしながら歩いていました。そして鼻を鳴らし近づいてくるその顔は、まるでマフィアのボス。それに形相に似合わずに人懐こい子ばかりだったので背中を触るとゴワゴワと硬い毛が生えていて、髪をとくブラシによく使われている事を思い出しました。

小さい子供たちとあまり大きさが変わらない豚たち。

見ているこちらが "ごめんなさい" 、と謝りたくなる様な表情ですが、
どの子もマイペースに鼻を鳴らしていました。

去っていくお尻も貫禄が。

次に出会ったのは長い立派な角を持つヤギ。おそらくアイベックスというヤギです。
ちょうど毛が生え代わりの時期だったようで、ちらほら毛が抜け始めていましたが、この長い角を上手に使って、自分の体を掻いて毛を取っていました。角ってこういう使い方もあるのね、と驚きました。このツノを見るとまるで空想世界の動物のようにも思えてしまうほど、立派な角でした。

なんか美味しいもの持ってない?というような顔でこちらを見つめてきました。

頭重くないのでしょうか・・・見ているだけで肩が凝りそうです。
岩と木々、小屋が良く似合っていました。

そして一番大きさににびっくりしたのがスコティッシュハイランドキャトルという名の牛。鋭く硬そうな角と長い前髪。前、見えていますか?とツッコミを入れたくなりました。バッファローの様な大きな体。そして大きくて長い舌で餌を掻き込み、他の動物たちよりも人一倍食欲旺盛なところを見せてくれました。





友人が餌を直接あげていましたが、案の定手はヨダレだらけに・・・。



そして猫科のヨーロッパオオヤマネコもいました。
猫科といえどもその手足の太いこと。カッコイイですね。

ただ夜行性だからなのか、ぼ〜っとしていましたが・・・。

他にも鳥のコーナーもあり、昼寝しているオカメインコ(?)やカラフルなインコも沢山いて、はるか昔小学生の時に飼っていたピーちゃんとプーちゃん(セキセイインコ)を思い出しました。


さらに、コウモリのコーナーがあり、暗闇になっている小屋に入るとコウモリの住みかになっていて、友人が持参していた干しぶどうを手の平に置き、手を伸ばして待っているとそこにコウモリが飛んできて干しぶどうを食べてくれます。たまにそのまま手にぶら下がって休憩してくれます。人生で初めてコウモリに触って、この日一番の感動でした。写真が暗くて撮れませんでしたが、1秒の短い動画が撮れました。(画像は悪いですが・・・。




今までコウモリは不吉で怖いイメージのある動物でしたが、触ってみるとホワホワで温かく、コウモリはこの日を境に可愛い動物という印象に変わりました。危うく出口のお土産ショップでコウモリのぬいぐるみを買いそうになったほどです。少々お財布には厳しいお値段だったので断念しましたが。

また季節がちょうど春という事もあり、Heidschnuckeという羊の赤ちゃんも産まれていました。ドイツのニーダーザクセンが発祥の羊らしく、子供のころは黒色ですが大きくなるにつれグレーの毛に変わるそうです。





















園内には山、谷、湖など自然も沢山あり、湖畔では鹿の群れも見ることができました。
近づくと逃げてしまいますが、和やかな気持ちになりました。




夢の様な風景が広がっていました。





そして、シカ種では最大種、北欧では"森の王様" と呼ばれている貫禄のあるエルクもいました。(これはヨーロッパ名で、北アメリカではムークと呼ばれているそうです。)

柵の外に生えている葉っぱをムシャムシャと頬張るエルク。

木製の展望台(ビルの5〜6階ほどの高さ)があったので、息を切らしながらてっぺんまで登ると、絶景が広がっていました。ただ、木製で隙間からは下が見え、人が階段を踏みしめるたび、強風が吹くたびにユラユラと揺れ、私は大丈夫でしたが、友人は結構なスリルだったようです。

遠くにはハンブルクの中心街が見えました。



他にもビーバーやカワウソ、オオカミや鷲など、盛りだくさんのワイルドパークを満喫しました。
パークを出た後は、果樹園直売店が露店で開かれていたので、マスカットを一房友人が買ってくれたので、皆で食べながら一駅先のバス停まで散歩し、帰路に着いたのでした。

帰り際で出会った可愛いお花。
名はなんというのでしょうか?





皆でマスカットを分けながら皆で歩く、歩く、歩く。



自然に癒される。
そんな一日でした。


今回は、なんとも動物園の飼育員さんのようなブログになってしまいましたが(本当はもっと沢山の動物の写真があったのですが、キリがないので・・・。)、最期までお読み頂きありがとうございました。次回は5月に受講したマスタークラスの事を中心に書かせて頂く予定です。