冬休みに入りました! その2

一日遅ればせながら・・・


☆ Flohe Weihnachten! ☆ 
☆クリスマス、おめでとうございます☆



クリスマスを初めてドイツで過ごさせて頂きました。
昨年のハンブルクはホワイトクリスマスだったそうですが、今年は暖冬という事もあって手袋なしでも出歩ける程の気温で、今日は本当にクリスマス?と感じる程です。
それでも至る所の教会の鐘が町中に響き渡り、今日は待ちに待った特別な日!(ドイツ語でHeiligabend ) お祝いムード一色の雰囲気を味わうことができました。

24日、町中のどのお店も(大きなデパートまでも)、お昼過ぎの2時に閉店。
2時頃町中を歩くと、皆早々とお店のシャッターや、ドアに鍵をかけている光景が目に飛び込んできて、日本人の私は2時に閉まるって早過ぎる・・・と思いながらも、この光景を見るのも初めてだったので、ガストファミリーに送るプレゼントを両手に抱えながら町中を"興味津々"という名の眼鏡をかけて観察。
町中を行き交う人たちも片手にプレゼント、片手に帰省用のスーツケースを持って歩いていました。

約束の時間にガストファミリーの家に到着して家の中に入ったとたん、美味しそうなお料理の香りが漂ってきて、お腹を空かせて行った私は大きく深呼吸。
ドイツ人のお母さんが丁寧に料理を作って下さっていました。

リビングに入ってまず目に飛び込んで来たのは、天井に頭がつく程の高さのクリスマスツリー。本物のろうそくと可愛らしいオーナメントが飾られていました。(ろうそくの火が家の何かに燃え移ったらすぐ対処できる様にと庭の池からバケツに2杯の水もしっかり用意されてありました!)
ドイツに飾られているもみの木はどれも本物なので、木の良い香りも部屋の中に漂っていたのでここで二度目の深呼吸。

皆で食卓を囲み、美味しいお母さんの手作り料理を頂いた後、皆でクリスマスソングを歌い、ハモり、最後の〆に「聖しこの夜」を歌ったあと、日本語の「聖しこの夜」が聴きたいというリクエストも頂いたので、ここで三度目の深呼吸をした後、大きなツリーの横で並んで歌わせて頂きました。「きよしこのよる」という言葉の響き、日本語って綺麗なのね、という家族からの言葉に、少し誇らしい気持ちになったのはここだけの話です。

その後、ツリーの下に置かれているプレゼント交換が始まりました。
家族用のプレゼントなので、それぞれ必需品を送ったり、色々とありました。(大学生の息子さんは最近一人暮らしを始めたので、プレゼントは洗濯物干しスタンド!大きいので、ラッピングを空ける前は皆でなんだろう〜??と目をキラキラさせていましたが、なんだ〜・・・!という反応の息子さん。皆空ける瞬間のそれぞれの反応も楽しみました。)
私にも沢山のプレゼントを用意して下さり、暖炉のすぐ前に座っていた私は心も体も温かく過ごさせて頂きました。(暖炉はすごい火力で半袖でも良いくらいの温度でした!)

団欒をした後、コーヒーを飲みながら皆でゲーム開始。
今回はカードゲームでしたが、皆テーブルの中心に身を乗り出して熱中。
90歳のおばあちゃんも、いつもおとなしいお母さん、いつもマイペースなお父さんも皆、カードを見つめるそのまなざしは真剣そのもの!
ガストファミリーの新しい一面を垣間見れた瞬間でもありました。

夜の10時半になったので、身支度をして夜11時から始まる近くの教会でのクリスマス礼拝に連れて行って頂きました。
夜中だというのに教会の鐘がガラーン、ゴローンと大音量で鳴り響き、暗い夜空を音で華やかに飾っている様でした。教会には小さい子供からおじいさんおばあさんまで沢山の人が集い、イブ礼拝で祈りを一つにしていました。

その夜は、以前滞在させて頂いていたお部屋に久しぶりに泊めて頂き、懐かしい気持ちと幸せな気持ちを胸に、この日最後の深呼吸をして夢の世界へ・・・・。

私にとって忘れられないドイツのクリスマスとなりました。感謝です♪

〜 その3につづく 〜


                                        
  
  お母さん手作りのドイツ料理
鴨のお肉、芽キャベツのソテー、赤かぶの酢漬け、
クヌーデル(ジャガイモのお団子)


赤ワインとクリームのムース
赤ワインの香りが口一杯にひろがりました
 

プレゼントしたキャンドル(左)


      
     頂いたプレゼントたち
      パン用プレート(ハンブルクの地図と
      ハンブルクのシンボルマーク柄) etc.


おばあちゃんからのプレゼント
(バッハのマタイ受難曲のチケット)

プレゼント交換直後
後ろの方を良く見るとプレゼント開封後の散乱した包装紙やリボンが・・・。
皆勢い良く開封していました。











冬休みに入りました! その1


ハンブルク市庁舎前のクリスマスマーケット

2013年最後の月も半分以上が過ぎました。
ハンブルクは寒いながらも雪は降らず、噂によると例年になく暖冬なのだとか。
数週間前に雪が降る日があったので、ついに厳しい冬がやってきてしまったのか・・・、と覚悟していましたが、私が冷え性だという事をご存知の神様がどうやら今年は暖冬にしてくれたようです。(?)

さて、10月から始まった新学期生活もあっという間に3ヶ月が過ぎ、気がつけばもう冬休みに入りました。
今月は学内の演奏会があったり、オーディションがあったり、来年早々から始まるリートセミナー、バロック音楽セミナーの為の準備、その他諸々忙しなく過ごしました。(まだ進行形ですが...)
本番や毎回レッスンを終える度に新たな課題が見つかる中、いつも注意すべき自分自身の発声の悪い癖はなかなかすぐには直らず、自分自身に嫌気がさす時もありますが、エネルギッシュな先生方の下で毎回のレッスンはとても楽しく学ばせて頂いています。
七転八起を繰り返しています!

そして、12月と言えばクリスマス!
至る所でクリスマスを控え華やかにイルミネーションが飾られて、街行く人々も活気づいています。
ずっと楽しみにしていたクリスマスマーケットにも先日から時間を見つけては出向いてドイツの雰囲気を楽しんでいます。クリスマスマーケットなのだからクリスマスの25日辺りまで開かれているだろうと思いきや、ハンブルクや周辺の街では22日、23日までとのこと。
24, 25日クリスマスの日に、お店が一番賑わい儲かりそうな時にマーケットを開かないなんて日本では考えられませんが、ドイツでは24日前までにクリスマスマーケットでクリスマスの準備をし、24日、25日は大切な家族と家でゆっくりと過ごす、というのが風習なのだそうです。そしてガイドブックによると、昔はクリスマスという聖日に商売をする事が禁じられていた為、クリスマス直前に開かれていて、この市が発展して現在のクリスマスマーケットになったとのだとか。
この様な事や、日曜日にはどのお店も(スーパーでさえ)閉まるというドイツの生活を目の当たりにすると、ここはキリスト教が基盤の国なのだと、日本との違いを改めて実感します。

今年は感謝な事に、以前お世話になっていたガストファミリーに招待して頂き、24日、25日のクリスマスを一緒に過ごさせて頂きます。24日にはガストファミリーが一緒に教会に連れて行って下さり、その後皆でお祝いする予定です。
人生初めてのドイツ家庭の中でのクリスマス、今からわくわくドキドキしています。

〜 その2につづく 〜 


木彫りのオーナメント。ロバや牛の優しい表情に惹かれました。

ブンツラウアー陶器(ポーランドの伝統的な陶器)のお店
クリスマスのオーナメントが沢山!
                                           
市庁舎前の大きなツリー。この広場は毎日大勢の人たちで賑わっています。
定刻になると本物のサンタを乗せたソリが市庁舎前の夜空を飛びます!