11月の出来事 〜メサイア研究会 〜

先日、近所のエルベ川沿いの砂浜を散歩した時の一枚。
神々しい夕日でした。

早いもので、今年も残り僅かですが、今回は11月の出来事を書こうと思います。
11月も演奏会を聴きに行ったり、ドイツの国教会で歌わせて頂いたり、そして書くのをすっかり忘れていましたが10月終わりに学校内で小さなコンクールがあって感謝な事に1位と聴衆賞、そして半年間コレペティの授業を無償で受けられるという副賞を頂いたり、尊敬する先生の毎回のレッスンで色々な事を学ばせて頂いたりと、めまぐるしく過ぎていました。

そんな中、ハンブルクには日本人の音楽学生が多く留学しているのですが、親しい音楽科の仲間達6〜7人程で、「メサイア研究会」といえば名前は大げさかもしれませんが、皆で友人宅に集まってメサイアの音源を聴きながら、内容に沿った聖書の箇所を読んで内容を理解し、音楽的解釈と、それについて各々が感じた事、思った事等を話合い、これからの演奏に生かそうという目論みの会が、ピアノ科学生の提案で発足しました。
ピアノ科、声楽科、オーボエ科、フルート科等、毎回メンバーは少し変化しますが、音楽が大好きな仲間とのこういった音楽の事をじっくり話し合える交わりはとても楽しいです。
言わば勉強会ですが、学校が終わった夜に集まるので、美味しいご飯付きです。初回は勉強会をしてから夕食だったのですが、長く勉強会するものの皆お腹がすき過ぎて段々意識が朦朧とし集中力も低下すると言う事で、2回目からはご飯を食べてからの学びになりました。
オムライス、カレーライス、ラザニア、グラーシュ(ハンガリー起源のシチュー料理でドイツでも定番料理です。)、サラダにデザートと美味しいものが毎回食べられるので、これも楽しみの一つであります。

メサイアは小さい時から教会のクリスマス礼拝で音大卒業の方々に混じってよく日本語で歌っていました。そして大学時代は学部1年生からは毎年東京文化会館で歌い、さらに色々な合唱団のエキストラのお仕事でもメサイアを歌う機会が多かったのですが、毎回歌う度に新鮮で、何度聴いても飽きないのが、このメサイアです。そして今回改めて内容をじっくり理解しながら見てみると、また新たな発見もあります。

既にメサイア研究会は3回終わりましたが、毎回2〜3時間話しても皆色々な質問や、意見があり、それぞれの聖書の箇所を調べるのにも時間がかかるので、まだ2部の途中までしか進んでいませんが、私自身にとってもこの会は意味のあるものになっています。

それにしても、今回の勉強会で聖書の旧約聖書から新約聖書のあちらこちらを読んでいますが、今更ながら・・・聖書ってとてつもなく膨大なストーリーですね。ドイツ語、イタリア語の聖書も引っ張り出して、皆で読んでいますが、この聖書を紐解いて理解するには一筋縄にはいかない事も、改めて発見し、いつもは冗談ばかり言って笑っている仲間ですが、この時間は皆真剣そのものです。
壮大な書物、聖書も今後の為にもしっかり読んでみないとと思いました。
ドイツの地ですが、新しい日本人の仲間も与えられて、この事も感謝です。