回想記 10月(2015年)の出来事 〜 魔女の一撃?!



ハンブルクの道端で見つけた野花


日本は梅雨真っ只中、蒸し暑い日々が続いていると風の便りで聞いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

ドイツでは晴れの日、日差しは強いものの朝夕は長袖と羽織ものがないと肌寒い季節です。ただし、最近異常気象のせいで、日本の様に蒸し蒸しした日が何日かありました。そしてしょっちゅうバケツをひっくり返したような雨が降る日もあり各地で自然災害がありました。ドイツ人も、こんなお天気は普通じゃない、と言っていましたが・・・世界の気候はどうなってしまうのでしょうか・・・。


さて、ここ数ヶ月、時間的にも精神的にも余裕のない日が続いていた為、またまた放置状態になってしまっていたこのブログ、物忘れ防止の様な感じになっていますが今回は昨年10月のお話。思い返せば色々なことがありましたがその中から一つだけ。(今回は全く音楽の話ではありませんが・・・)

夏の2つの連続マスタークラス、直後に友人と旅行、そして休みなく学業と仕事、色々と自分のペースで物事を進める時間がなく、精神的にも肉体的にも緊張が続いていたそんなある日、魔女の一撃をくらいました。
といっても魔法でもなんでもなく、そう、ぎっくり腰です。
ドイツではぎっくり腰のことをHexenschuss(魔女の一撃)と言うのです。


Wikipediaより

夏の間、リューベック、ベルギー、オランダ、パリと石畳の上を重いスーツケースを転がしまくる、そしてある時はエレベーターのないホテルの5階まで自分でスーツケースを運ぶ、等々、腰には可哀想なことばかりしてきたある日の事でした。ぎっくり腰とはいうものの私の場合、正確には腸骨関節障害とお医者さんから診断されました。もう起き上がれない、靴下が一人ではけない、歩くときはソロリソロリとまるで日本舞踊(歌舞伎?)のような動作になっていました。(日本舞踊は本来ならば相当の筋肉を使うようですが、動きとスピードはそっくりでした。)

数日はすぐに治るだろう、と思っていたのですが、考えが甘かった・・・痛みが全く引かないので、バスに乗って整形外科へ。バスの揺れさえも恨みたいくらいでした。そしてドイツで初めて整形外科へ行く緊張感と不安感。ドイツの治療はどんなものなのだろう・・・受付で渡された知らない単語だらけの問診票を辞書を引き引き記入し(周りの患者さんの何倍も時間がかかる・・・)、診察の時には恐る恐る状態をお医者さんに説明。レントゲンを撮り、幸いにも骨や椎間板には異常はみられませんでしたが、お医者さんは「これは緊張やストレスからですね〜。」と言いながら、目にも留まらぬ速さで 、私が状況を飲み込むよりも先に腰にブロック注射。注射はそこまで苦手ではないものの、鋭く痛く、痛かったにもかかわらず残念ながら私には殆ど効かず(苦笑)。テーピングも施してもらいましたが、この時は気やすめ程度にしかなりませんでした。結局後日、他の治療法に切り替え、なんとか徐々に良くなりましたが、改めて腰は身体の“要”であることを再確認した出来事でした。腰痛後、ずっと一人で履けなかった靴下がスムーズに履けたときの喜びといったらもう、春が来たような喜びでした。(これは大げさではありません。
当たり前の事ですが、健康第一、今後は 魔女の一撃” なんぞくらわないよう、しっかり身体のメンテナンスをして防御したいと思います。

10月の紅葉の中、アムゼル(Amsel)を発見。
歌がとても上手な、私のお気に入りの鳥です。
木の枝と被ってしまっていますが・・・。


治療の帰り道の景色
エルベの港


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