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通学途中、乗り換えの駅からの景色 |
吹く風も冷たさを益し、コートのポケットに手を入れて歩かないといられない程です。
そして今日11月9日(このブログを更新している頃には次の日になっていると思いますが。)は、東西冷戦の象徴でもあったベルリンの壁が崩壊してからちょうど25年目という事で、今日一日色々な所でこのニュースを耳にしました。
25年というとまだとても新しい感じがします。ドイツが統一されたとはいえ、今でも東と西では、失業率などの差が浮き彫りになっているそうです。
今日、ある方から聞いたお話ですが、このベルリンの壁が崩壊したきっかけは ライプツィヒのニコライ教会の人々の “祈り” から始まったそうです。始めはニコライ教会の中だけで定期的に祈られていたそうですが、そのうちにその祈りが大きく広がって行き、ついにはベルリンの壁の崩壊にまで至ったとの事でした。
小さな一人の “祈り” “思い” が膨らむととても大きなものになる、というとても興味深いお話でした。
そして先日、たまたまベルリンの壁に関連する動画をインターネットで見つけたので、そのリンク先を以下にご紹介したいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=BpAdyFdE3-c&feature=share
(Youtubeより)
今回は前回と時期が前後してしまいますが5月のもう一つ忘れたくない思い出を書きそびれていたので、今回はこの出来事を。
5月の下旬、ガストファミリーのお父さんのアコーディオンのコンサートに出向きました。ハンブルクで開かれた大きなアコーディオン(バンドニオン)のフェスティバルだったので、大きな会場でしたが、アコーディオン、バンドニオン愛好家のハンブルガー(Hamburger: 言葉の通り、ハンブルクの人々)が大勢集まっていました。
会場の殆どが中年以上の方々で、更にアジア人らしき人は私だけ。会場に入るもかなり前の方の席に案内され、大分目立ってしまい少し緊張してしまいましたが・・・。
ガストファミリーのお父さんも真剣な表情で演奏していました。なんだか見ている私まで少し緊張でドキドキしました。
ダンス音楽も演奏され、会場の前の方は会衆がダンスが出来るスペースがあり、皆それぞれ夫婦などペアで積極的に前に出て踊っていました。
私がそれらを嬉しそうに眺めていたら、隣に座っていたおじいさんに声をかけられました。
「どこから来たの?」
「日本からです。」と答えるとおじいさんは
「そうかい!日本は私たちドイツの友達だよ。」と笑顔で話して下さいました。
“日本は私たちドイツの友達”
という言葉にとても嬉しくなりました。
「私はもう90歳になるんだ。奥さんはデンマーク人なんだけど私よりも10歳も若いから、奥さんに連れられて踊っているんだよ。彼女のお陰で若くいられるんだよ。」
と、嬉しそうに笑いながら、
「じゃ、もう一回踊ってくるね。」
と奥さんの手を取って前の方に出て行って踊っていました。
周りの踊っている人たちに比べると、ゆっくり、ゆっくり踊っていましたが、なんだかとっても心が温かくなった瞬間でした。
コンサートも終わり、
「どうぞ良い一日をお過ごし下さい!」
とおじいさんと握手をしてお別れしました。
いつまでもお元気でいてほしいな、と思うと同時に、東京と愛知にいる大好きな私の祖母達の事も思いました。
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ダンスを楽しむ人々 |
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真剣な表情で演奏するガストファミリーのお父さん |
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声をかけてくれたおじいさん夫婦. 幸せそうにダンスしていました。 |
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会場で飲んだ美味しかったりんごジュース。 |