といってもドイツ人の成人のサイズは私には大きすぎる為、娘さんのお下がりの子供用サイズ。
今住んでいる家からは電車で一時間程離れた所にガストファミリーの家があるのですが、遅い午前中のブランチにも招待して下さったので、お腹を空かせて電車で向かいました。
ガストファミリーのお父さんが近くのパン屋さんで色々な種類のパンを買って来てくれ、近くに住むおばあちゃんも一緒に皆で美味しく頂きました。
その後ゆっくりくつろぎ、最近やってきたPurcy(女の子)とボールで散々遊んだあと、お父さんが私用の自転車を庭に運んできてくれサドルの調整、試し乗りはお庭で。ドイツ人の子供用のサイズがやはりぴったり。赤くてスポーティーなタイプです。
その後はPurcyも連れて、それぞれの自転車に乗りサイクリングに出かけました。
ボール遊びとお父さんの事が大好きなPurcy。とっても賢く可愛い女の子です。 |
その後エルベ川沿いのフェリー乗り場まで行き、向こう岸に私の今住んでいる街があるので、そこでガストファミリーとお別れしました。(お別れする時、到着ポイントが向こう岸に見えるのに、今から長い航海にでも出るかのごとく見送ってくれたガストファミリー。同じハンブルク市内に住んでます。)自転車と共に小型フェリーに揺られる事約10分(定期の提示だけで乗れます!)、カモメが風に身を任せて悠々と飛んでいるのを間近で見ながら、無事に反対側の岸に到着。家までもうすぐ、と思いきや、最後の最後に一番の難関が私を待ち受けていました。ついた場所はBlankeneseという高台の街の麓。私の家に辿り着くにはその高台を超え、さらにもう一つ丘を超えなければなりません。
今までバスでこの辺りに来た事はありましたが、自転車でここに来たのは勿論初めてで地図もなかった為、なんとな〜くこっちの方?というアバウト過ぎる方向感覚だけを頼りに、途中までは頑張って自転車を走らせていましたが、あまりにも急な上り坂が多いため、最後の力を振り絞って・・・・・・・押して歩きました。
途中トトロの映画にでてきそうな木の茂みのトンネルの様な道もくぐり抜け、感動して何度もそこで深呼吸をしましたが、写真にその景色を収める気持ちのゆとりと体力も全く残っておらず、ひたすら自転車と共に家を目指しました。丘を登りきってから少し下る坂で、思わずプルプルした両足をぐ〜っと伸ばして風を切って走る爽快感と開放感は忘れられません。
幸いにもこの日は疲れすぎて逆に頭が冴えていたのか珍しく迷いもせずに家までたどり着く事が出来ました。この日だけで何時間走ったのでしょうか・・・明くる日、全身が筋肉痛に苛まれたのは言うまでもありません。
これも良き経験です。
真ん中を走ると砂に車輪が埋もれてスリップする為、端を器用に走るお父さんとPurcy(右手前)。 前方には風力発電のプロペラが回っていて、風の谷のナウシカを思い出しました。 |
どこまでも続く草原をひたすら走る。走る。走る。
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帰りに乗った小さなフェリー。これが来るまでの間、ガストファミリーと近くにあった出店でカリーブルスト(2センチ程にカットされたソーセージにケチャップとカレーパウダーがかかったドイツ人の好物。ハンブルク発祥!らしい。)を頬張っていました。 |
ここから向こう側に見えるBlankeneseの街へ渡りました。 この日はハンブルクらしい曇りの空でした。 |
カモメがギャー、ギャーと鳴きながら風に身を任せて飛んでる姿は眺めている方も悠悠とした気持ちにさせてくれます。 |